絵を描こうと思ったとき、何で描くか迷うことはありませんか?
絵の具で描くなら気軽に使えるものに
- 水彩絵の具
- アクリル絵の具
があります。
使い分け方は?
この記事では
- アクリル絵の具と水彩絵の具の大きな違い
- それぞれの表現例
Contents
アクリル絵の具と水彩絵の具の大きな違い
アクリル絵の具と水彩絵の具は、ともに水で溶かして使う絵の具です。
大きな違いは、
- アクリル絵の具は乾くと耐水性になること
- アクリル絵の具は紙以外にも描くことができること
顔料+展色剤(てんしょくざい)
絵の具は顔料(色の粉)と、糊の役割をする展色剤(てんしょくざい)で作られています。
この展色剤の種類によって「○○絵の具」という呼び方が決まります。
- 水彩絵の具の展色剤はアラビアゴム
- アクリル絵の具の展色剤はアクリル樹脂
展色剤の特性が絵の具の特性になります。
また、顔料と展色剤の配合の割合で、絵の具の透明感などが違います。
- 透明水彩絵の具…顔料が少なく展色剤が多い→透明度が高く下の色が透ける
- ガッシュ(不透明水彩絵の具)…顔料が多く展色剤が少ない→透明度が低く下の色を隠す
水彩絵の具の表現例
透明水彩
濡れた色の上にほかの色を置くと紙の上で混ざり合い、にじみを活かした表現ができます。(=ウェットインウェット)
乾いた上から重ね塗りすると下の色が透けます。(=ウェットオンドライ)
いろいろな技法を使って水彩らしい表現ができます。
ガッシュ(不透明水彩)
不透明水彩絵の具は下の色を覆い隠すので、デザイン的な表現に向いています。
ちなみに小学校で使うマット水彩(サクラクレパス)は、
学童が使いやすいように開発された「半透明水彩」なのだそう!
水の量で透明調にも不透明調にもできるのが特徴。
アクリル絵の具の表現例
紙に描く
リキテックスに代表される透明タイプのアクリル絵の具での表現。
透明水彩とも違う独特な表現ができるよ
リキテックスを薄く塗り重ねてリアルな表現もできます。
描き途中の夜の空~☆
紙以外のものに描く
アクリル絵の具は紙以外にもいろいろなものに描けます。
ここでは不透明タイプのアクリルガッシュを使いました。
河原で拾った石に描いてみました。
この後ラミネートして「葉っぱのしおり」に!
下の真ん中の葉っぱは、ゴールドとシルバーを使ってます♪
外看板用に木に描いたもの。
この時は紫外線に強い屋外用のアクリル絵の具を使いました。
メディウムが豊富
メディウムとは、絵の具と混ぜて変化を出す添加剤のことです。
アクリル絵の具にはさまざまなメディウムがあります。
- モデリングペースト(盛り上げ剤)
- ジェルメディウム(つや出し盛り上げ剤)
- マットジェルメディウム(つや消し盛り上げ剤)
- レジンサンド(砂入りザラザラ剤)…etc.
立体作品でも平面作品でも、
マチエール(絵肌)やテクスチャ(質感)を活かした表現ができるよ
まとめ
アクリル絵の具と水彩絵の具は、ともに水で溶いて使うので、気軽に使うことができます。
大きな違いは、
- アクリル絵の具は乾くと耐水性になること
- アクリル絵の具は紙以外にさまざまなものに描くことができること