[畳の和室を無垢フローリングに②]無垢フローリングの張り方

 

自宅2階の6畳和室を、DIYで無垢フローリングに!

今回はいよいよ無垢フローリングを張っていく工程です。

 

畳の撤去~フローリングの下地づくりまでの工程は、下の記事を参照してください^^

 

下地づくりまで済んだ部屋

無垢フローリング材のサネ加工について

 

今回使う無垢フローリング材は、レッドパイン材です。

6畳分で、このくらいの量になりました。

 

 

本実突付(ほんざねつきつけ)加工と、エンドマッチ加工がされています。

 

木材の端が加工されていて、出っ張っている方が雄実(おざね)、凹んでいる方が雌実(めざね)です。

この凸凹をぴったりはめ込んでいくので、きれいに床を張ることができます。

 

エンドマッチ加工とは、材の長い方向の両端にもサネ加工がされているもの。

長い方向もぴったりはめられるので、施工しやすいです。

 

無垢フローリングの張り方 

最初の1列の張り方

 

最初の一列は、雌実(めざね/凹んでいる方)を壁に向けるように張ります。

 

エンドマッチ加工がされている場合は、

エンドマッチの雄実(おざね)部分が邪魔になるので切り落とします。

 

サネを切り落としている途中

 

下の写真のように最初の1枚を仮置きします。

無垢材は湿度で膨張・収縮するので、壁との間に5ミリほど隙間を空けます。

 

下地の根太張りで作った、調整用ベニヤ板などを挟むと便利です。
壁とフローリング材との隙間は、通常は幅木(はばき/巾木)を設けて隠します。

今回は、床を張った後に上から壁の羽目板を張ることで隙間を隠すという計画です^ ^

 

 

1列目の2枚目の長さを合わせていきます。

2枚目を裏返して、端を壁につけて1枚目に重ねて(または並べて)置きます。

 

 

壁に付けた側が、表に返して1枚目の端の雌実にはまります。

エンドマッチ加工の雄実(おざね)分があるので、

壁にピッタリ付けて合わせれば、ちょうど5ミリほど空くことになります。

 

 

1枚目のちょうど境目に、まっすぐ印を付けます。

 

 

印で切ります。

直角に切るには、「丸鋸ガイド」を使うと便利です。(写真左手の三角定規みたいなやつ)

 

ちなみに、今回2階の部屋のフローリング張りですが、

私は2階廊下で丸のこ作業をしました。

長さを合わせながらカットしていくので、近い場所で作業できるとスムーズです。

 

 

2枚目を1枚目にはめて、確認。

まだ仮置きです^ ^

 

 

ここから実際にボンドとビスで張っていきます!

ビスは、27ミリのダンドリビス(三角仕上げビス)を使いました。

専用のビットが付属しています。

 

 

ボンドは、「床職人」(ウレタンボンド)を使用しました。

(メルカリで中古を購入した、使いかけのチューブ付き)

 

 

1枚目のフローリング材の裏にボンドを塗ります。

(下の写真は使いかけのボンドがうまく出なくて、とりあえず塗り広げてます^^;)

 

 

ボンドの口を斜めにカットすると塗りやすいです↓。

 

 

ダンドリビスで雄実をビス止めしていきます。

 

ビスを打つ間隔は、手の平をいっぱいに広げたくらい。(15〜20センチ)

あまり端に打つとサネが割れやすいので、端は3センチくらい空けて打ちました。

(ちなみに多少サネが割れてもなんとかなることが多いです^ ^)

 

 

角度は45度くらいで打ちます。(↓写真は2列目です^^;)

 

ビスの頭が出ていると、次の列の雌実がハマらなくなってしまうので、

少しめり込むくらいに打ち込みます。

(打ち込み過ぎるとサネが割れてしまうので、適度に)

 

 

壁側の方はボンドのみなので、とりあえず重しをしています。

浮いてしまうようなら、カクシ釘を打つか、目立たない細いビスで止めると良いでしょう。

 

 

1列目の2枚目も、裏にボンドを塗ってから1枚目の端にはめ込み、ビス止めします。

 

2列目以降を張る

 

2列目の1枚目は、1列目の2枚目で切った余りを使います。

これを以降も繰り返します。

この方法だと、フローリング材の無駄が最小限になり、

またいい感じに継ぎ目がバラバラになります。

 

ゼッタイこの順じゃなきゃいけないわけではないです。

割れがある部分は切り落としたり、あまりに短い材は省くなど、

フローリング材に余裕があれば、臨機応変でOK ^ ^

 

また、無垢材は1本1本の木目や色味が違います。

数本分を仮置きしてみて、木目のバランスを見ながら進めると良いです。

 

スペーサーについて

 

先にも書いたように、無垢材は湿度で膨張•収縮するので、

列ごとのフローリング材の間にも、0.3ミリ程度の隙間を開ける必要があります。

 

…が、季節やフローリング材の種類で、必要ない場合もあるようです。

(今回使ったパイン材の施工説明書には、スペーサーを入れるように書いてありました)

 

多湿な夏場は膨張し、乾燥する冬場は収縮します。

なので、冬場に施工する場合はスペーサーを入れた方が良く、

夏場に施工する場合は、すでに膨張している時期なので、

スペーサーを入れずにきっちり詰めて張る方が良いらしい。

 

今回はフローリングを張ったのは、4月。

膨張して突き上げ事故が起こるのは嫌なので、スペーサーを入れて張ることにしました。

(乾燥して多少隙間が空いても、突き上げるよりか全然いいのでσ^_^;)

 

0.3ミリは、厚めの名刺やハガキくらいの厚みです。

初めはケント紙を2枚重ねでスペーサーにしました。

(が、後で不都合があったので変更しました。この点、後述します)

 

 

サネがハマりにくい場合は、当て木をして金槌でコンコンして入れます。

 

 

張っていくうちに、スペーサーが足りなくなってきました。

そこで最初の方のスペーサーを抜き取っていたら…

 

サネがきつくハマり過ぎて、スペーサーのケント紙が破れてしまった箇所が(^^;;

カッターで切り取って目立たなくなりましたが、スペーサーは紙じゃない方がいいかも…。

 

 

そこで、100均のクリアホルダーを切って、2枚重ねでスペーサーにしました。

こちらの方が抜きやすくて良かったです。

 

 

ちなみに、フローリング材の中には、微妙に反りや歪みがある板もあります。

1列の中でも、隙間がある箇所はキツキツ、ある箇所はスカスカなど、

ピッタリ合わない箇所もありました。(気にし過ぎないで進めました*)

 

最後の1列の張り方

 

いよいよ最後の1列まで張り進めてきました!

ビスを打つのも、もう角度がギリギリ…。

 

 

最後の1列の幅に合わせて、フローリング材を縦にカットするのですが、

ここで小技が必要になります。

まず、こちら側の壁際も5ミリ程度空けるようにします。

 

 

雌実をはめ込んでから壁側を入れるのですが、

普通に垂直にカットすると、カットした下側の角が壁に当たって入らない!ってことがあります。

そこで少し斜めにカットします。

丸のこの角度切り機能を使うと便利です。

 

 

最後の1列の2枚の材を縦につなげておきます。

ボンドを塗る前に、壁につっかえずにハマるか確かめておきましょう。

 

 

床の方にボンドを塗ります。

 

 

雌実をはめ込んでから、全体をはめ込みます。

 

 

こちらの壁側も、ビス止めはできないので、とりあえず重しを乗せて押さえています。

 

カクシ釘で押さえる

 

こちらの端は、カクシ釘を使ってみました。

カクシ釘は、ボンド止めした木材を、しっかり圧着して固定するために使います。

 

 

壁側に金槌で打ち込みます。

頭のプラスチック部分が少し潰れるくらいまで、しっかり打ちます。

そのままボンドが完全に乾くまで放置します。

 

 

壁際の浮いている部分に打ち込みました。

 

 

ボンドが完全に乾いたら、カクシ釘の頭部分を、金槌で叩いて折り取ります。

横からコンコンと軽く叩くとポロリと取れます。

折った後は小さな点が残り、ほとんど目立ちません。

 

無垢フローリング張り完了!

 

これで無垢フローリングの床を張り終わりました!

(↓写真はまだカクシ釘を取ってない状態ですね^^;)

 

 

無垢フローリングは、無塗装のままでは傷がつきやすいそうです。

後日、この無垢フローリングにワトコオイルを塗装しました。

 

 

無垢フローリング張りは、途中は同じ作業の繰り返しです。

フローリング材のカット作業がスムーズだと、どんどん進められるので、

近くに作業できる場所があると良いですね。

 

また、充電式の丸のこなら、コンセントを気にせず作業できて便利です。

 

 

今回使った丸のこはDCMの『10.8V充電式丸のこ』。

手軽に使える丸のこで、フローリング材など薄めの木材をたくさん切る時に便利ですよ^ ^

(ただ、ツーバイフォーの厚みまでは切れません。)

 

無垢フローリング張りのご参考になれば幸いです♪