<初心者向け>イラストラフの作り方

 

文章原稿のイラストを依頼された場合の手順を紹介します。

 

ゲラから内容を理解する

 

まずゲラ(原稿)を読んで、内容を理解します。

イラストの部分だけでなく、文章全体を読んだ方が理解が深まります。

内容の「重要な部分」や「イラストにする部分」に傍線を引いておきます。

 

ここではイラストレーターは、文章にイラストをつけることが仕事です。

原稿の内容や文章、デザインなどが気になったとしても、

そこはイラストレーターの領分ではありません。

 

対象や指示を確認する

 

誰を対象にした文章なのか、女性か男性か、年齢層などを確認します。

 

たいてい各イラストスペースに、どんな内容のイラストを入れて欲しいかの指示があります。

指示がない場合は、文章から合う内容をピックアップします。

不明点や不安があれば、担当者に確認します。

 

構図を考える

 

イラストスペースをプリントし、ざっくりとした構図を考えます。(粗ラフ)

 

Illustratorでイラストスペースサイズの枠をまとめてつくり、数枚印刷します。

はじめは描く内容を理解するために、要点をことばで書き出し、

マルなどでざっくり構図を描いていきます。

描いていく中で、資料が必要なものは書き出しておきます。

 

資料を集める

 

資料が必要な場合は、インターネットの画像検索で調べます。

写真やイラストから、ざっと集めます。

 

私は1つにつき5〜10点ほど画像を選んで、まとめてプリントしています。

(調べながら描く場合もあります)

 

詳しく知らないものを描く場合は、資料集めは重要です。

なるべく多く集めると、全体的な特徴が把握できます。

また、イラストの資料は分かりやすく、アイディアをもらえることもあります。

 

ラフを詰めていく

右が完成したラフ

 

粗ラフからラフを詰めていきます。

ライトボックスを使い、調整しながらトレースしていきます。

 

私の場合、だいたい描けたら、ゲラに当てはめて構図が合うか確認します。

紙面に対して「しっくりくるか」を見ます。

この時に、しっくりこないようなら構図やタッチを調整します。

 

ほぼそのまま完成させてよいくらいまでラフを詰めて、

担当者に確認をします。

OKが出れば、本制作に入ります。

 

以上が、ラフ制作の手順です。