この記事は『一つ上の思考力』(安澤武郎/著)を参考にしています。
目的と目標って、同じような意味じゃないの?
と、何となく使っていませんか。
目的と目標の違いを理解すれば、
両者をよりよく活用して、望みの実現に近付くことができるはずです。
Contents
目的と目標の意味
目的とは
目的とは、的(まと)。
最終的に達成したいことです。
英語では「goal」となります。(抽象的な、大きな目指すところというニュアンスです)
その達成したいことは、「こんな状態になっていたい」というように、
数値であらわせないものも含まれます。
目標とは
目標とは、標(しるべ)。
目的を達成するために、その途上に設定する指標のことです。
なので、目的までの道のりにいくつもの「目標」を設定することができます。
この指標は、数値など「目に見える」ことが大切です。
英語では「target」となります。(targetは「的」のことですが、具体的な数値を必要とする「近い目標」というニュアンスで使われるようです)
目標の役割は、
- 目的に正しく向かっているか?
- 方向性がブレていないか?
- どの程度まで達成できているか?
を目で見て確認することです。
目的と目標を混同してしまうと…?
「目的」と「目標」を混同してしまうとどうなるでしょうか。
たとえば、ダイエットしたい場合を考えてみます。
もし「目的」として「10kg痩せる」とした場合…
目的を達成して10kg痩せた時、無理なダイエットによって健康を損なっていたら、
それはきっと望んでいた状態ではないですよね。
この場合は、まず目的に
「健康的に体重を減らしてもっと自信を持てるようにする」
「健康的に身軽に動けるようになる」
など、考えるとわくわくするような理想の状態を設定するといいでしょう。
その上で、目標を
「1か月2kg体重を減らす」
「最終的に10kg減らす」
など、目に見える数値を設定します。
「月10万円収入を増やしたい」などという場合も、
「なんのために?」という目的をしっかり設定しておかないと、
方向性が定まらず、モチベーションも上がらないでしょう。
まずはしっかりとした「目的」、
そして、そこに向かうための「目標設定」が大切ですね!
目標を上手に使おう
上手に目標を使うために、次の点に注意しましょう。
- 自分のために使う
- 余計なものさしに振り回されない
- 振り返りと修正を行う
- つねに目的に立ち返り、方向性を確認する
- 必達を目指す
以下に説明していきます。
自分のために使う/余計なものさしに振り回されない
目標は、自分が設定した「目的達成」のために使います。
自分の「やりたい」「これが必要」という気持ちが大切です。
また、ものごとには多方面からの見方があります。
自分が設定した目標とは違う視点からの評価など、
「違うものさし、尺度」に振り回されないようにしましょう。
振り返りと修正を行う
目標を決めて行動したら、定期的にチェックをしましょう。
- どの程度達成できているか
- 期限を決めている場合、それまでに達成できそうか
- 方法はこれで良いのか
もしうまくいっていないようなら、
具体的な方法・行為を修正していく必要があるかもしれません。
また、実際やってみたら無理な目標だったと分かる場合もあります。
その場合は、早めに全体の目標を考え直しましょう。
つねに目的に立ち返り、方向性を確認する
目標達成に一生懸命になっていると、
いつの間にか本来の目的を忘れている…ということもよくあることです。
振り返りのときには改めて、
- 目的への方向性は合っているか
- 目標の設定は正しいか
を確認しましょう。
また、つねに「目的」を意識して行動することは、
日常的な行動の質を上げることにもなります。
必達を目指す
「必達を目指す」=「達成できないのはダメ」ということではなく、
目標達成のために「創意工夫していく」ということが重要です。
とくにビジネスでは、がんばって創意工夫しながらなんとか達成させていくことが、
自分を成長させ、目的へ近づけていきます。
決めた目標は、必達にこだわりましょう。
また目標設定も、
- やってみたいという「魅力度」
- がんばったらなんとかやれそうだという「実現可能性」
から設定していくといいでしょう。
抽象化や類推思考の本かな?と思って購読しましたが、
実際的でとても分かりやすかったです。
ビジネスや叶えたい夢がある人にオススメです!