【小学一年生あるある行動】感情移入・共感・同調行動の違いは?

 

りっぽ
こんにちは!りっぽです

 

小学校低学年くらいの子どもを見ていて、

私がときどき感じる不思議。

それは、

 

自分と他人の感情の境界があいまいっぽいこと

 

これは何という心理なのかなぁと考えていて出てきた候補が下の3つです。

  • 感情移入
  • 共感
  • 同調行動

 

 

りっぽ

子どものかわいくも不思議な行動と、

3つの言葉の違いについて記事にしました。(+αあり)

 

小学1年生のかわいく不可思議な行動

事例1.遠足

ElisaによるPixabayからの画像

 

娘が小学一年生の秋、初めての遠足に行きました。

行先は大きなフィールドアスレチック

とっても楽しかったようで、帰ってきてからいろいろな話を聞かせてくれました。

 

りっぽ

娘は運動があまり得意じゃなく、

アスレチック大丈夫かな、と心配してたけど楽しめて良かった!

 

 

割引券をもらってきたので、「家族で行きたい!」とずっと言っていました。

そして後日、家族でフィールドアスレチックへ!

娘もわくわくしてます。

 

ところが…

案内はしてくれるけど、アスレチックはほどんどやらない娘。

誘っても、怖がってやらない。

…微妙な空気…(^^;

 

 

りっぽ

きっと遠足では、

  • 楽しんでいるお友だちの姿を見て、自分も楽しくなっていたんだなぁ~
  • 楽しかったことを私たちにも見せたかったんだなぁ~

 

と思ったのでした。

 

事例2.お別れ会

AlexaによるPixabayからの画像

 

娘が小学一年生の2学期のことです。

クラスの女の子が転校することになりました。

初めてのクラスメートとの別れ…娘も残念がっていました。

 

女の子の登校最終日にお楽しみ会があり、いよいよお別れの時です。

 

その日私が学校にお迎えに行くと、

ほとんどの子が大泣きしながら昇降口から出てきたのでした。

担任の先生ももらい泣きしてました。

 

私もちょっともらい泣きしながら、

りっぽ
一年生ってこんなに他人の感情を共有するんだなぁ~

と思ったのでした。

 

感情移入と共感と同調行動の違い

 

さて、娘やクラスメートの行動はなんと呼ぶものなんでしょう。

りっぽ

それぞれの言葉の意味と違いを調べてみたよ!

 

感情移入とは

 

感情移入とは、他人や自然、芸術作品などに自分の感情を投射して一体となることです。

 

映画や漫画の登場人物に入れ込んで、わくわくしたり涙することがありますよね。

相手と一体化して感情を同じように感じ取ることをいいます。

 

 

脳科学や心理学では『ミラーニューロン効果』というものがあります。

ミラーニューロンは脳の神経細胞の一つで

他者の行動を見た時に、自分も同じ行動をとっているかように反応するというもの。

「感情移入」にもミラーニューロンの働きが関係していると考えられます。

 

共感とは

 

共感とは、他人の考えや感情を自分もその通りだと感じ、共有することです。
りっぽ
相手の気持ちに寄り添い、理解を示すことだね

 

感情移入との違いは、

感情移入が相手と一体化しているのに対し、

共感は自分を持っていることです。

 

 

 

カウンセリングや相談援助などの場では、

感情移入ではなく「共感」することが大切です。

こと
相手の感情に飲み込まれず、自分を保っているのが「共感」だね

 

また「同感」との違いは、

共感が相手の感情を受け止め、相手に寄り添っているのに対し、

同感は自分の意見の表明になります。

同調行動とは

 

同調行動とは、意識的、無意識的に自分の行動をまわりの行動に合わせることをいいます。

 

たとえば

  • 流行のファッションを取り入れる
  • みんながトイレに行く時にいっしょに行く
  • レストランでまわりと同じ飲み物を注文する

 

「何があるか分からないのでとりあえず同じ行動をとる」

「人と違う行動をして嫌われたくない」

という心理が働いています。

 

りっぽ
  • みんなが逃げていたら、とりあえず同じ方向に逃げる
  • 大勢の人がみんな芝生を避けて歩いていたら、自分も芝生を通らない

そんな経験ある!

 

こと

意識して同じ行動をすることもあれば、

無意識的にまわりに合わせていることもあるんだね!

 

 

 

ちなみに「同調圧力」

集団の中で少数意見を持つ人に対して、

多数派に合わせるように暗黙のうちに強制することをいいます。

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

娘とクラスメートの事例では、

相手と一体になっている「感情移入」だったと言えそうです。

 

幼いうちは自他の境界、想像と現実の境界があいまいです。

子どもは9歳頃に「自分とお母さんは違う」ということを発見するのだとか。

(いわゆる9歳の壁です。)

 

子どもたちの行動は、

「その発達段階ならでは」のものもあります。

困った行動も不思議な行動も、もしかしたら「その時ならでは」かもしれません。

 

りっぽ
子どもたちの行動を楽しみながら見守っていけるといいですね♪