小学校低学年くらいの子どもを見ていて、
私がときどき感じる不思議。
それは、
これは何という心理なのかなぁと考えていて出てきた候補が下の3つです。
- 感情移入
- 共感
- 同調行動
子どものかわいくも不思議な行動と、
3つの言葉の違いについて記事にしました。(+αあり)
小学1年生のかわいく不可思議な行動
事例1.遠足
娘が小学一年生の秋、初めての遠足に行きました。
行先は大きなフィールドアスレチック。
とっても楽しかったようで、帰ってきてからいろいろな話を聞かせてくれました。
娘は運動があまり得意じゃなく、
アスレチック大丈夫かな、と心配してたけど楽しめて良かった!
割引券をもらってきたので、「家族で行きたい!」とずっと言っていました。
そして後日、家族でフィールドアスレチックへ!
娘もわくわくしてます。
ところが…
案内はしてくれるけど、アスレチックはほどんどやらない娘。
誘っても、怖がってやらない。
…微妙な空気…(^^;
きっと遠足では、
- 楽しんでいるお友だちの姿を見て、自分も楽しくなっていたんだなぁ~
- 楽しかったことを私たちにも見せたかったんだなぁ~
と思ったのでした。
事例2.お別れ会
娘が小学一年生の2学期のことです。
クラスの女の子が転校することになりました。
初めてのクラスメートとの別れ…娘も残念がっていました。
女の子の登校最終日にお楽しみ会があり、いよいよお別れの時です。
その日私が学校にお迎えに行くと、
ほとんどの子が大泣きしながら昇降口から出てきたのでした。
担任の先生ももらい泣きしてました。
私もちょっともらい泣きしながら、
と思ったのでした。
感情移入と共感と同調行動の違い
さて、娘やクラスメートの行動はなんと呼ぶものなんでしょう。
それぞれの言葉の意味と違いを調べてみたよ!
感情移入とは
映画や漫画の登場人物に入れ込んで、わくわくしたり涙することがありますよね。
相手と一体化して感情を同じように感じ取ることをいいます。
脳科学や心理学では『ミラーニューロン効果』というものがあります。
ミラーニューロンは脳の神経細胞の一つで
他者の行動を見た時に、自分も同じ行動をとっているかように反応するというもの。
「感情移入」にもミラーニューロンの働きが関係していると考えられます。
共感とは
感情移入との違いは、
感情移入が相手と一体化しているのに対し、
共感は自分を持っていることです。
カウンセリングや相談援助などの場では、
感情移入ではなく「共感」することが大切です。
また「同感」との違いは、
共感が相手の感情を受け止め、相手に寄り添っているのに対し、
同感は自分の意見の表明になります。
同調行動とは
たとえば
- 流行のファッションを取り入れる
- みんながトイレに行く時にいっしょに行く
- レストランでまわりと同じ飲み物を注文する
「何があるか分からないのでとりあえず同じ行動をとる」
「人と違う行動をして嫌われたくない」
という心理が働いています。
- みんなが逃げていたら、とりあえず同じ方向に逃げる
- 大勢の人がみんな芝生を避けて歩いていたら、自分も芝生を通らない
そんな経験ある!
意識して同じ行動をすることもあれば、
無意識的にまわりに合わせていることもあるんだね!
ちなみに「同調圧力」は
集団の中で少数意見を持つ人に対して、
多数派に合わせるように暗黙のうちに強制することをいいます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
娘とクラスメートの事例では、
相手と一体になっている「感情移入」だったと言えそうです。
幼いうちは自他の境界、想像と現実の境界があいまいです。
子どもは9歳頃に「自分とお母さんは違う」ということを発見するのだとか。
(いわゆる9歳の壁です。)
子どもたちの行動は、
「その発達段階ならでは」のものもあります。
困った行動も不思議な行動も、もしかしたら「その時ならでは」かもしれません。