森のようちえん いよいよ卒園

 

娘が3年間通った森のようちえん、

いよいよ卒園です。

 

先日、今年度最後の会議があり、

年長の母からそれぞれ話をする時間がありました。

思いの丈を話せる、聞ける時間です。

 

備忘録として、自分の話した内容を記しておきます。

 

卒業母として話したこと

このようちえんを選んだ理由

 

娘は小さい頃から人見知りで、

遊びに連れて行っても、知らない子がいれば私にくっついていました。

 

幼稚園選びでいくつかの園を見に行きました。

リーダーシップやがんばりが身につきそうだと思う園がありました。

でも、みんなで同じ「できること」を目指す園では、

娘は落ちこぼれるかもしれない、と思いました。

 

この森のようちえんに見学に来た時、

何も強制されることなく、

自然の中でそれぞれに遊ぶ子どもたちの様子を見ました。

 

ここならたとえ何もしなくても、お友だちと遊べなくても、

自然の中でいろんなことを感じられるんじゃないか。

ただ風に吹かれながら、小さな発見をしたり、まわりを感じられたらそれでいい。

そう思いました。

 

実際入ってみると、

年上の子からたくさん可愛がれ、お世話されて、

お友だちと楽しく遊んだりふざけたり…

 

私が当番の時はくっついてることが多かったですが、

お当番に入るお母さんから様子を教えてもらえて、びっくりしたりしました。

 

今回、卒業文集づくりをしていて、

娘の本当に楽しそうな笑顔が予想外にいっぱいあったことに気付きました。

 

お当番に入っていて感じたこと

 

お当番に入っていて感じたことは、

活動が終わったあと、

ふぅーっと気持ちよく感じるのは、

 

活動場所の中で、先生の意識がまあるく子どもたちを包んでいて、

その中に当番である自分も包まれているからなんだなって。

 

お当番に入るのは、初めは目の前の子どもたちを見るのに一生懸命で、緊張してたけど、

ああ、包まれているから大丈夫なんだな、って思うようになりました。

 

成長していくこと

 

私は「子どもが成長していく」ってことがよく分からなくて(実感できなくて)、

うまく子育てできてないこともあるんだけど、

ここで先生やいろんなお母さんの接し方を見たり、話をしたりして、

こうしたらいいのかな、とか学ぶことがたくさんありました。

 

これから、小学校、中学校、高校…と育っていく中で、

いろんなことがあると思うけど、

ここでの時間があったから、私も娘も大丈夫、と思っています。

 

かけがえのない場所、つなげていくこと

 

先生がいつか話していた「ペイフォワード」ということ、

私も、ここでもらったものを、これからどこかで返していきたいと思っています。

 

補助が出るようになって、子どもがたくさん入ってきてほしいですが、

もしたとえ人数が少なくなっても、全力で応援するので、長く続いてほしいです。

お当番も入りますので!

 

子どもにとっても親にとっても、必要な場所、ずっとあってほしい場所です。

こんな場、環境をつくってくれた先生、◯◯さん(先生の奥さん)、ありがとうございます。

これからもずっと応援しています。

 

先生からの言葉

 

2年間、3年間、長い方は5年間という時間の中で、

この場所が目指していることを、それぞれにしっかり受け取ってくれていたなと感じました。

 

ただ自然遊びだというだけじゃない、

自然はもちろんすばらしいけどそれだけじゃない。

 

大人同士、大人と子どもが信頼関係でつながり、

みんなで子どもたちを見守っている。

守られている安心感の中で子どもたちが育っていくこと。

子ども一人一人が、持っている力を出せる環境をつくること。

 

それがこの森のようちえんが目指してきたことでした。

 

僕にはテクニックなんてものはありません。

何も教え込んだりしない。

 

大人たちが、あーだこーだと話し合ったり、

試行錯誤しながらわいわいやっている、

その姿を子どもたちが見て育つこと。

それがこの場所の醍醐味だと思います。