<初心者向け>カットイラストの仕事のコツ

 

りっぽ
りっぽだよ!

本の挿絵やカットイラストの仕事のコツを紹介します。

 

カットイラストとは?

カットイラストとは

書籍、雑誌、新聞など文字が主体の媒体で、

読者の理解を助けるために入れられる挿絵の一種です。

挿絵の中でも小さなものがカットと呼ばれます。

こと
カットや挿絵によってイメージが分かりやすくなったり、

文字だけより親しみやすくなるんだね!

 

カットイラストの仕事をするときの考え方

編集者の意図を理解する

どこにどの大きさのカットを入れるかは、編集者やデザイナーが決めます。

 

カットイラストを入れる目的
  • 本文の内容を説明する(図解する)
  • 本文の内容をイメージさせる
  • 全体の印象をイメージさせる
  • 空いたスペースを埋める…etc.

 

りっぽ
空きスペースを埋めるためのカットは、「捨てカット」と呼ばれることもあるよ

 

本文イラスト例1
説明イラストの例
本文イラスト例2
捨てカットの例

 

紙面をつくる担当者(編集者やデザイナー)が、

何のためにそのスペースにカットを入れたいのかを理解して、

その意図に合うようにイラストをつくりましょう。

 

多くの場合、担当者から「このようなイラストを入れて欲しい」という指示があります。

意図が不明な場合は、きちんと確認しておく必要があります。

 

こだわりすぎない

カットイラストの仕事は、本や雑誌などをつくりあげるための一部です。

何より優先されるのは「出版社(編集者)の意図」と「納期」です。

 

  1. 締め切りまでの限られた時間の中で
  2. 出版社(編集者)の意図に合ったイラストを仕上げることが大切です

 

出版社(編集者)の意図を無視したり、

こだわりすぎて納期に間に合わないのでは、仕事をすることはできません。

 

りっぽ
とはいえ、イラストの仕事は自分のテイストが求められているということ。

上記の2つを満たしたうえで、最大限に自分のクリエイティブを発揮しましょう!

 

プロとして一定ライン以上の完成度は必要ですが、

ある程度割り切って仕上げることが仕事をこなしていくコツです。

 

スペースの形が大事

カットイラストの仕事では、紙面に合わせて

さまざまな形・大きさのスペースで依頼をされる場合があります。

 

ゲラの写真
ゲラ(原稿)にイラストスペースが指示されています

 

スペースに合わせて構図を考えるので、まずはスペースの確認をしましょう。

たとえば横長のスペースと縦長のスペースでは、考えられる構図の案に違いが出てきます。

横長スペースと縦長スペースの例
横長スペース(左)と縦長スペース(右)では構図の案が変わってきます

 

本文の文章量の変更などで、まれに途中でスペースが変更になる場合もあります。

スペースの形が大きく変わる場合は、構図を考え直す必要も出てきますが、

ぜひこころよく対応しましょう。

 

不明点は担当者に確認しよう

新しい仕事先(出版社、担当者)の場合、お互いに分からないことも多いものです。

食い違ったまま進めていると、描き直しなどの無駄が生まれる場合もあります。

 

不明点があれば、遠慮せず担当者に確認をしましょう。

 

最近はメールでやり取りをすることが多いですが、

急ぎの場合は電話で担当者につないでもらいましょう。

 

りっぽ
顔を合わせて打ち合わせをすることも少ない時代です。

とくに仕事に慣れていないうちは、食い違いのないようにこまめに確認をしましょう。

 

修正にはこころよく対応しよう

ラフやデータを提出した後に、修正が入る場合もあります。

修正にもきちんきちんと対応していけば、担当者も次の仕事を頼みやすくなります。

 

担当者のほうで、具体的な修正の指示を入れてくれることが多いので、

こころよく対応しましょう。

 

りっぽ
「多少の修正はあるもの」と思って、こだわりすぎず仕事をこなしましょう