いつも絵を描いている人も、あまり描かない人も、描きたいなあと思っている人も。
絵を描く人は、それだけで確実に幸せです!
意識していないと、つい忘れてしまう「幸せ」。
絵を描くことがなぜ幸せなのか考えてみました!
1.イメージを生み出せる
何より一番の幸せは、
何もないところにイメージを生み出すことができる、ということ。
しかも、自由に!
絵を描く人は、自分がいいように、自分が幸せを感じるように
イメージを作り出していいのです。
現実にはありえない世界も、夢で見た世界も、理想の世界も、
自分の手で作り出すことができます。
0から1を生み出すこと。
これは確実にわくわくするし、しかも他人と共有することができるのです。
2.対象を愛せる
スケッチやデッサンで対象を観察しながら描いていると、
その対象をよりよく知り、愛着がわいてきます。
私は人を描くのが好きで、練習で友だちにモデルになってもらうこともありました。
そうすると、この人はこんな耳の形なんだな、とか、足の指の力の入れ具合とか、
いろんなことに気付きます。
ふだん私たちは、まわりのものをさらりと見ていることが多いものです。
自分の子どもや家族をじっくり見てスケッチすると、
より愛情を深めることができます。
よく知らない他人やものに対してさえ、
一度デッサンした対象には、「これを知っている」という不思議なつながりを感じます。
そして描くほどに新しい発見があります。
3.新しい目を持てる
絵を描いていると、「画家の目」とも言えるような
新しい見方で周りが見えるようになってきます。
これは人によって、またどんな絵を描くかによって見え方が違ってきます。
アクリル絵具や油絵で細密に描いているときは、光と影を見るようになる。
迷彩風の色面のイラストを描く人気イラストレーターの方は、
「まわりのものが迷彩のように見える」と語っていました。
新しい目を持つと、ふだん見ているありふれたものも新鮮に見えてきます。
画家の目で見ることは、なにげない日常が新しい世界の入り口になります。
「目でデッサンする」という言い方をすることがありますが、
画家の目を持つことは、紙とペンがなくても違う視線で世界を切り取っています。
まとめ
絵を描いていると、思うように描けないことの悩みや
マンネリを感じて苦しくなることもあります。
ですが、本来絵を描く人は、それだけで幸せ!
その根本を思い出して、幸せに絵を描けるといいですね。
ピカソは91歳で亡くなるまでに、
およそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵を描いています。(Wikipediaより)
その中には同じテーマで何枚も描いたシリーズ、
過去の巨匠の作品からヒントを得たオマージュ作品、
晩年には子どもが描きなぐった落書きのような絵も描いています。
批評家から悪評をつけられても、ピカソは全く気にせず描き続けました。
イメージを生み出し続けたピカソの人生は、確実に幸せだったと思います。