イラストレーターになるまでの方法<りっぽの場合>

りっぽ
りっぽだよ!

フリーイラストレーターになって20年近くたちます。

今回は私がイラストレーターになるまでの道のりをお伝えするよ!

 

専門学校のイラストレーション科に通う

私は「週3日1年間」の専門学校に通いました。

イラストレーション科のクラスです。

授業は「イラストレーション」「アカデミックな絵画」「Macでのillustrator、photoshopの使い方」の3つでした。

 

クラスのメンバーは11人。

ほぼ女子で一人だけ男の子でした。

気が合うクラスメイトとデザインフェスタに出店したり、

切磋琢磨していました。

 

直接学べることのメリット

イラストレーターの先生が、自分で小さなカットを描くところを、

クラスみんなで見せてくれたことがありました。

小さな小さなイラストを少しふるえるペン先でじっくり丁寧に描いていました。

 

その時に、「イラストって丁寧に描いていいんだ」と思いました。

なんと単純なことですが、

私はサラサラっとかけてこそアートだ、と思っていたのです。

それから、「丁寧に描く」ことを心がけるようになり、線がきれいになっていきました。

 

片っ端からイラストを切り抜いてスクラップ

当時、私はイラストがどういうものか、

はっきり分かっていませんでした。

そこで、新聞やチラシや雑誌のイラストを

片っ端から切り抜き、スクラップしました。

 

すると、自分好みのイラストもあれば、自分にないテイストのもの、

また、紙面を埋めるための間に合わせのようなイラストもあることに気付きました。

 

イラストとアートの違いがよく分かっていなかった自分にとっては、

このような作業で「イラストはこういうもの」という実感をつかむことができました。

 

情熱がモノをいう

授業とは別に、クロッキー帳に自分のイラストをいくつも描き、

思い切ってイラストレーターの先生に見てもらったことがありました。

 

落書きで描き続けてきたような、ありのままの自分が出たイラストでした。

ここからどうしたらいいのか、仕事につなげていけるのか、

分からないままとにかく見てもらいました。

 

その時の行動が、たぶん「こいつは情熱がある」と思ってもらえたのではないかと思います。

 

アシスタントをしながらイラストの仕事を学ぶ

先に書いた講師のイラストレーターの先生が

在学中からクラスの生徒の数人をアシスタントに使ってくれるようになりました。

 

私も在学中から卒業後もアシスタントをしていました。

泊まり込んでmacの作業をしたり、カラーインクでの色塗りをさせてもらったことも。

 

 

そしてアシスタント中に仕事を振ってもらい、アドバイスをもらいながら、

初めて一冊丸ごと本の挿絵の仕事をさせていただきました。

 

卒業後2年ほどアシスタントをしながら仕事をいただき、

ある時、「もうフリーでやっていきなさい」と言われ、アシスタントを卒業しました。

 

アシスタントの期間は、イラストレーターの仕事の仕方をじっくり肌で学ぶことができた

貴重な体験でした。

 

出版社から直接仕事をもらうようになる

アシスタント卒業後も、先生から仕事を回してもらいながら、

だんだんと出版社の編集の方から直接仕事をいただけるようになりました。

 

初めのうちは、先生にラフをチェックしてもらっていましたが、

仕事をこなすうちに自分でやっていけるようになりました。

 

まとめ

私の場合は、専門学校の講師の先生から手取り足取り仕事の仕方を教わり、

出版社につなげていただきました。

 

イラストの専門学校のほかにも、卒業後に「セツモードセミナー」という有名な学校に1年通っていました。

こちらではクロッキーを中心に学びました。

自由な学校だったので、やる気のある人はどんどん学び、センスを磨いていました。

(セツモードセミナーは残念ながら2018年に閉校しました)

 

イラストの仕事を得るには、出版社、編集者とつないでくれる人がいるとスムーズです。

作品のポートフォリオなどを作っておいて、

チャンスがあれば、情熱を持ってアピールすることで、つながりをつくることができる場合があります。

 

実績がないと出版社も仕事を頼みづらいものです。

今はクラウドワークスなどインターネット上で

イラスト作成の募集をしていることもあるので、チェックしてみましょう。