以前、「自分の世界観に気付くための質問」という記事を書きました。
その記事では、
「何が許せて何が許せないのか」
という、自分の世界観を知ることから、
自分の内面をより深く探ることができることが分かりました。
世界観を表現すること
そこから一歩進んで、
積極的に自分を知るために、世界観を表現していく
ということを考えてみたいと思います。
アートセラピーや箱庭療法の作品には、
自分で意識化していない「無意識」が現れてきます。
自分の「無意識」を自分で「見る」ことで、
心の深くにあるものや、抑えているものがフィードバックされます。
無意識下にあったものに気付くことで、
突破口を見出したり、自分を変えていくきっかけにもなります。
自分の世界観と向き合い、自分を知り、超えていく、という
内的なムーブメントがあります。
出てきた作品が、自分の思いもよらないものだった、
というのもよくあることです。
人に認められるものを作ろう、上手に作ろう、と考えると
「意識」にとらわれてしまいます。
何となく手を動かして、とりあえず形作る。
そこからのほうが、自分の無意識が現れやすいでしょう。
コンプレックスを受け入れる
自分の中にあるコンプレックス(劣等感)って、嫌なものですよね。
望んでも持てないもの。
他人は気にしていなくても、ひそかに胸がチクリとするもの。
未消化のまま、これでいいのか?と問い続けることもあります。
痛みを知っていることは、
深さにつながります。
未消化のコンプレックスは、意識して、
自分の世界観の肥やしにしていこうとすれば、
受け入れ、消化していくことができるのではないでしょうか。
世界観をつきつめる
映画、漫画、音楽など、
魅力的な世界観にハマることってありますよね!
また、自分のこだわりをつきつめて、
部屋やスタイルに表現している人に出会うと、
自分にはない世界観に新鮮味とおもしろさを感じます。
せっかくの人生だから、
そつなく普通でいなくていい。
コンプレックスも含めて、
ドップリ自分の世界観を見つめ、表現し、育てていく。
映画や漫画と同じように、
あなたの世界観が、誰かを元気にしたり、影響を与えることもあるでしょう。
世界とつながる柔軟な世界観
自分の世界観を表現し、育てることは、
自分の世界に閉じこもることではなく、
どんどん自分を変革していくことです。
表現する→知る→変えていく
それを繰り返していくのが理想です。
循環しながら、より大きく深い世界観へ育てていくことが、
生まれ持った「本来の自分」に近づく道なのではないかと思います。
世界観とは、
「世界に対する見方、考え方」という意味です。
また、物語や音楽などの創作では、
「その舞台となる世界の設定」という意味で使われます。