先日友人のアトリエで
お絵描きしながら気ままにおしゃべりする素敵な会に参加してきました♪
そのときに友人が
「娘(小学一年生)が
学校の図工がつまらない、やることが決まってるから。
って言うのよねー」
と話していました。
そこで私はピン!ときました。
- 自由に描ける子
- 自由に描くのが苦手な子
っているよなぁって。
Contents
ただ「自由に」はむずかしい
発達支援の現場でも
「自由に描いてね」「好きに描いてね」
がとても苦手な子っています。
白い紙でつくったおもちゃに模様を描くということでさえ、固まってしまう。
でも、それはただ白い紙に描くのが苦手なだけであって、
自由に遊ぶこともできるし、
自由に話すこともできる。
絵画教室の子どもたちだって、
白い紙に「自由に描きたいものを描いてね」と言われても難しい子が多いですよ。
アトリエで話してたのは、
- 「私も自由に描くのが苦手よ!自由にピアノは弾けるけどね」
- 「逆に私はピアノは無理!自由に歌ったりもできない」
という話…。
あなたも、
- これなら自分のなりのやり方がある!
- 臨機応変に対処できる!
考えてみると私も、自分でテーマを決めないと描けません。
イラストの仕事では必ずクライアントの意向があって、テーマがあってスペース(イラストの大きさ)があります。
展覧会用のオリジナルの作品をつくるときも、構想を考えて自分でテーマを決めていきます。
テーマなく描き始めるときでさえ、
- この画材を使って
- 適当に手を動かして
- 色や形から何か見えてくるかな
と見通しを持って描き始めているんです。
つまり、なんにしても「取っ掛かりが必要」ってことだと思います。
「自由に」にある段階
それは
- 自分でテーマ(取っ掛かり)を見つけられる
- そのテーマの描き方を知っている
ということ。
「自由に」に対応できる子は、
「取っ掛かりを自分でつくれる子」なんじゃないかな。
って思いました
「自由に」が苦手な子に必要なステップ
絵を描くのが好きな子は、放っていても落書きや自由帳に自分でどんどん描いて
自分の描き方を発見していきます。
自由に描くのが苦手な子の場合は、ある程度大人が沿って
取り組んでいってあげるといいと思います。
そして、ある程度の繰り返しや量も必要かなって思います。
どの分野でも、基礎的な土台があって自由になっていくところってありますよね。
たとえばピアノなら、基礎的なレッスンがあって土台がつくられていく。
ピアノをやめて大人になってから「自由に弾ける」人は、
習っていたころにたくさんの時間をピアノと親しんでいた土台があるからだよな~って思います。
- 材料(画材)と親しむこと
- 自分の中の取っ掛かりを増やすこと
- 描きたいものの描き方を知ること
1.材料(画材)と親しむ
技法遊びや工作を通して、
- 「これを使って何ができるか」
- 「これを使うとどんな感じがするか」
ということをただ体感していくステップです。
上手下手がなく「どれもいい」ものになるよう準備段階で考慮してみましょう。
評価されたり比べられたりするのが苦手な子は
みんなといっしょじゃなく個別的に取り組むと良いかもしれません。
2.自分の中の取っ掛かりを増やす
以前ラジオのパーソナリティをしているモデルのはなさんが
「話したいことがあるから話せる」ということを言っていました。
そこには話す技術とは無関係に
はなさん自身の中に興味の広がり=取っ掛かりがたくさんあるからだと思います。
絵を描くのも同じで、絵とは無関係に
- 興味のあること
- 好きなこと
- 気になること
- 得意なこと
を成長とともに増やしていく。
そこを大人が気付いて見てあげるといいですね。
取っ掛かりを自分の中に増やしていく。
それは絵だけでなくいろんな分野につながっていくはずです。
3.描きたいものの描き方を知る
取っ掛かりができたとき、それを
- 何を使って
- どう表現するか
その方法をたくさん経験させてあげると、表現の引き出しが増えていきます。
1の技法遊びや工作の中で、
その子が表現したいものや興味のあることを取り入れていけるようにサポートしてあげられると良いと思います。
画材に慣れてきたら、
- その子の好きなテーマを設定してみる
- 観察画を通して技術をのばす
ということも取り入れていくと良いでしょう。
まとめ
- 自分でテーマ(取っ掛かり)を見つけられる
- そのテーマの描き方を知っている
- 材料と親しむ
- 自分の中の取っ掛かりを増やす
- 描きたいものの描き方を知る
たくさん遊んでいろんなものに触れるなかで
大人が少しサポートしてあげられるといいと思います♪