水彩紙をパネルに水張りする方法

 

水彩画やアクリル画を描くとき、

水を使うのでそのままの紙だと波打ってしまいますよね。

 

イラストボードに描くのも良いですが、

水張りをすれば、たっぷり水を使っても波打たずさまざまな技法が使えます。

 

今回は、パネルを包みこんで張り、そのまま展示もできる方法を紹介します。

 

用意するもの

 

用意するもの
  • 木製パネル
  • 厚手の水彩紙(パネルより一回り大きいサイズ)
  • 水を入れる大きめの容器(バケツなど)
  • タオルやスポンジ
  • ホッチキス(大きく開くタイプ)

 

水彩紙の厚みとサイズについて

 

今回はホワイトワトソン紙の239g/㎡(特厚口)をB3パネルに水張りします。

たくさん制作する場合は、ロール紙を買うとお得です。

 

水彩紙の厚みについて

水彩紙の厚みは、180g/㎡〜350g/㎡と幅広いです。

ホワイトワトソンのロール紙では、

厚口190g、特厚口239g、超特厚300gがあります。

 

厚いほどしっかりしていて、

重ね塗りや洗いだし、マスキングなどさまざまな技法に耐えられます。

また長期保存したい場合も、厚めのものを選ぶといいようです。

 

水彩紙のサイズについて

ホワイトワトソン239g/㎡のロール紙は、幅が1150ミリでした。

(1130と書いてありましたが、実寸は1150ありました)

 

B3(364×515)のパネルに張る場合は、下の写真のようにちょうど2枚取れます。

紙のサイズは、タテヨコ各+60ミリで424×575になります。

 

300g/㎡(超特厚)の紙の場合は、

パネルのサイズによってタテヨコ+80〜90ミリくらい取ると良いかと思います。

 

ちなみに手元にある木製パネルの厚みは、

B5、B4、B3、B2は20ミリ、B1は26ミリありました。

 

 

今回のやり方ではパネルの裏まで回して止めていますが、

側面で止めることもできます。

その場合は、パネルを覆って側面で止められる分の大きさがあれば大丈夫です。

 

パネルに水張りする方法

 

水彩紙の裏を上にして置き、タオルやスポンジで水をたっぷりのせます。

もっと大きいサイズの場合は、大胆にペットボトルから直接かけちゃってもいいです。

 

タオルやスポンジで、紙の裏面全体にたっぷりまんべんなく広げます。

ビタビタなくらいで大丈夫。

 

 

まんべんなく広げられたら、水彩紙の真ん中にパネルを置きます。

はみ出ている部分を折り曲げます。

 

 

ここからホッチキスで止めていきます。

 

止めるときは、ホッチキスを開いて、まっすぐザクッと止めます。

ふつうのホッチキスでも大丈夫です。

(たびたびぐにゃっと止めそこねますが…)

 

 

下の写真のような順番で止めていきます。(見づらくてスミマセン…)

 

まず長い一辺を上にパネルを立てて、

真ん中→左右→間 の順に止めます。

左右の角はあとで折って重なるので、少し内側がいいです。

 

反対の辺を上に立てて、紙が張るように軽くひっぱります。

同じように 真ん中→左右→間 の順に止めます。

 

 

長い二辺を止めたら、

いったん角を折り込むとやりやすいです。(まだ角は止めません)

 

短い一辺を上にして、

同じように 真ん中→左右→間 の順に止めます。

次に左右の角をきれいに折り込んで止めます。

 

下の写真のような感じで…

 

残り一辺も同様に止めます。

いっちょう上がり!

 

 

おもてに返すと、ずいぶん波打っていて不安になりますが…。

 

平らな場所におもてを上にして乾かします。

2〜3時間から半日もすれば、乾いてピン!と張ります。

 

 

きれいに張れました♪

サイズが変わっても同じ要領です。

(大きいサイズは、うまく真ん中に置くのが多少手間かも…)

 

慣れれば気軽に張れますよ~。