
水彩絵の具のパレットは洗わず使う
と聞いたことはありませんか?

その違いは?
答えは
- 透明水彩の場合は洗わない
- 不透明水彩の場合は洗う

この記事では
- 透明水彩のパレットを洗わない理由
- 不透明水彩のパレットを洗う理由
についてお伝えします。
透明水彩のパレットは洗わず固めて使う
透明水彩絵の具は、パレットに出して固め、水で溶かして使うことが多いです。
理由は、
- 含まれる顔料が少ないため、固まっても溶かしやすい
- 透明水彩は乾く前に紙の上で混色するなど素早さが必要な技法があり、パレットに色が用意されているほうが便利
- 微妙な混色が容易にできる
- 屋外でのスケッチにサッと使える
透明水彩は顔料の割合が少ないために、透明感のある表現ができます。
もともと固まっている、固形水彩絵の具(パンカラー)も売られています。
不透明水彩のパレットは洗った方が良い
不透明水彩絵の具(ガッシュ)は、使う分だけ出して都度パレットを洗ってきれいにすることが多いです。
理由は、
- 固まるとひび割れやすい
- 下の色を隠すので溶かして使うのは濃さの調整がやりにくい
不透明水彩は顔料の割合が多いため不透明になります。
固まっても溶かして使うこともできますが、
長く時間が経つと、やがてひび割れてボロボロになり溶かせなくなります。
ちなみに小学校で使われる絵の具は「半透明水彩絵の具」なのだとか。
授業で使うのに便利なように調合されていて、
多めの水を使うと透明水彩調になり、少なめの水では不透明調になります。
学校によっては「パレットは洗わない」と指導されることもあるようです。

不透明水彩の場合も固まった絵の具を溶かしても使えるので、洗うことが絶対ではないけれど、
使いやすさとしてはその都度チューブから出して混色するのが良いようです。


絵皿に多めに色をつくってラップをしておくといいですよ
まとめ
水彩絵の具の種類でそれぞれの特徴があり、扱いが異なります。
透明水彩絵の具は、多めの水で溶いて透明感のある表現をします。
パレットにあらかじめ絵の具を固めておくと便利なので、パレットは洗いません。
不透明水彩絵の具は、下の色を覆い隠すので、
固まった絵の具を溶かして使うのは、濃さの調整が難しくなります。
使うたびにチューブから出して混色するのが向いています。

