シュタイナーの7年周期説 人生の変わり目はいつ?

りっぽ
こんにちは!りっぽです。

自分の今までの人生を振り返ると、

「自分に変化があったのは確実にあの時期だ」

と思う時期が何度かあります。

 

幼いころからの記憶はつながっているけれど、

自分の中身が、それまでとすっかり変わってしまったような…。

こと
皆さんは、そんな経験はありませんか?

 

今回は、シュタイナーの人間発達論

「7年周期説」

についてまとめてみました!

 

シュタイナーの7年周期説とは?

シュタイナーは、人生が7年周期で変わっていくと考えました。

こと
第1期から第9期、9×7=「63歳」までです。

 

シュタイナーは

「人間は精神の世界から来て、精神の世界に戻る」

と捉えています。

りっぽ
さっそく、第1期~第9期を見ていきましょう!

 

第1期(0~7歳)…身体を育てる

生まれてから7歳までは、身体を育てる期間です。

この時期は、まわりの人を模倣しながら世界を感じ、

自分の存在を認識していきます。

 

現実と想像の境界があいまいな時期です。

シュタイナーは、この時期はできるだけ知的に目覚めさせず、

夢の中にいるように過ごすのが良いとしています。

 

松井るり子さん著『七歳までは夢の中』(学陽書房)は、

幼児期のシュタイナー教育体験について書かれています。

第2期(7歳~14歳)…心を育てる

学齢期に入り、心を育てる期間です。

 

この時期は、生活を通して

「リズム的(音楽的)」「イメージ的(絵画的)」

世界の現象をとらえています。

 

真なるもの、善なる行い、美しいものに憧れ、感動します。

そして、自分の感情を育てていきます。

生死について感じる時期でもあり、偉人や祖先の一生涯の話をするとよい時期です。

 

9歳頃に自我の目覚めがあり「自分とお母さんは違う」ということを発見します。

「9歳の壁」と言われる大きな節目であり、思春期の入り口に立ちます。

 

前出の松井るり子さんの著書では

『私のまわりは美しいー14歳までのシュタイナー教育』

がこの時期の体験について書かれています。

第3期(14歳~21歳)…思考を育てる

思春期~青年期に入り、思考を育てる期間です。

 

「自分の考え」と「まわりの考え」との違い、

理想と現実のギャップなどに混乱する時期です。

自分の思考が働きだし、抽象的、概念的思考が育ちます。

 

また、異性に惹かれる体験をし、

その経験がのちに普遍的な愛へと成長します。

 

この第3期までが、周囲の人々から守られ、導かれながら、

自立した人間として生きる土台をつくっていく期間です。

 

第4期(21歳~28歳)…自我を鍛錬する

自我が確立され、自我を鍛錬する時期です。

 

第3期までにつくられた「自分の土台」をもとに

独自の判断力を持ち、真に自分で考えて行動するようになります。

経験を重ねることで社会性を身につけていきます。

 

第5期(28歳~35歳)…人生を客観的に見始める

自分の人生を客観的に見始める時期です。

 

成功を求め、物質世界に最も深くかかわりますが、

才能の壁に気付いたり、初めて身体の衰えを感じ始めます。

 

それまでのやり方を見直し、「与える側に立つ準備」を始める時期にさしかかります。

 

第6期(35歳~42歳)…人生の危機を感じる

理想を抱きつつも、現実の生活に空虚感や孤独感を感じる時期です。

 

何もしなければ魂に何も生じない時期であり、

ぽっかり穴が開いたような虚しさを感じることがあります。

 

第4期~第6期は、

確立した自我をもとに物質世界に最も深くかかわる人生の中心期です。

ここから精神の世界へと戻る道(精神の進化への道)をたどり始めます。

第7期(42歳~49歳)…経歴の変化、創造

危機のあとの「創造」の時期です。

 

この時期までに、人生における「忍耐力」や「温かさ」を育てることができれば、

危機を乗り越え、心と生活にバランスと秩序が得られます。

 

自分の内に力があると感じる時です。

新しく、知らないこと、できないこと、経験のないことを始めていくことができます。

 

第8期(49歳~56歳)…人生の知恵

人生の精神的な知恵と光を使う時期です。

第7期で見出した課題をさらに深めていきます。

 

柔軟性とユーモアを持ち、人生の問題に対処していくことができます。

新しい挑戦もできる時期です。

 

第9期(56歳~63歳)…インスピレーション

精神的な感覚が冴え、インスピレーション・直感を獲得します。

人生から得た自信や経験を楽しみ、

豊かな経験から得た知恵を世界へ差し出す時期です。

 

新しい心の強さ、新しい生命力が自分に生まれます。

 

シュタイナーは63歳以降は「人生のギフト」として捉えています。

が、人生100年時代の今は、

また新たな7年周期が発展していくと考えてもいいかもですね!

 

人生の周期から思うこと

意識しすぎる必要はない

ざっと見ていかがだったでしょうか?

 

一つ思うのは、このような「人生の周期説」を見て、

「この時期はこうしなくては!」

「何歳までにこうならなくては!」

意識しすぎる必要はないということです。

 

自分の今までを振り返ると、確かにそんな感じだったなーと思い、

またこれから先にも希望を感じています。

人生の周期は、意識しなくても自然に生まれていくものなのだと思います。

 

調子が落ち込んでいる時にも、

絶好調の時にも、

「人生の大きな周期の中にいるんだ」って思えたらいいのかなって思います。

 

子どもたちと自分との関係

子どもたちの育ちには、

環境やかかわり方など、まわりの大人が導いていく部分があります。

 

なので、どうしても目が行き、

「これは良くないのでは?」「こうすべき?」と

神経質になったり、責任感を感じすぎてしまうことも…。

 

そんな時には、

  • 「私たちも魂の成長の中にいる」
  • 「子どもたちも(人生をまっとうするまでの)大きな成長の中にいる」

という大きな視点を持つと、

育児にも少し余裕が持てるように思います。

 

自分と他人との関係

「老いを恐れる気持ち」ってありませんか?

「若くていいな~」「老人の楽しみって何なんだろう?」

とか、私も思うことがあります(;’∀’)

 

でも自分より年上の人たちは、

自分より先の「人生の段階」に到達していてて、

今の自分のステージからは見えないものが、きっと見えている。

 

そして、自分より年下の人たちは、

自分が通り過ぎてきた変化や混乱の渦中にいるのかもしれない。

 

そう思うと、かかわるどの世代からも学びがあり、

どの世代に対しても尊敬や優しさを持てるのではないでしょうか。

 

りっぽ
ちなみにちょうど昨日、

ジブリ映画の「ゲド戦記」を観たんですけど、

まさに「老いと死」がテーマのお話でした!

 

まとめ

人生の7年周期説、いかがだったでしょうか。

自分の今までの人生を振り返ってみて、

変化や節目の時期に心当たりはありましたか?

 

人生は「真・善・美」のステージを形を変えて繰り返しながら、成長していくようです。

「真・善・美」は第2期(7~14歳)に獲得していきますが、

その後のステージでも繰り返し問い続けていくものです。

 

結局のところ、

「今」を精一杯生きることが、

新たな人生の周期を生み出していくことになるんだよな!って思います。