
- 自分の性格が嫌だ
- こんな性格を直したい
と思ったことはありませんか?


この記事では、アドラー心理学をもとに
- 性格をつくっている奥にあるもの
- 性格を変える方法
についてお伝えします。
Contents
性格をつくっているものは?
世界認識を変えれば性格を変えられる
心理学者アルフレッド・アドラーは
性格は生まれつきのものではなく変えることができると言っています。
アドラーは、表層にあらわれている性格
(暗い、明るい、引っ込み思案、わがまま…etc.)は
その奥にある価値観からつくられていると考えました。
- 自分はどんな人間か(自己概念)
- 世界の人々はどんな人間か(世界像)
- 自分の理想の在り方は(自己理想)

自己概念、世界像、自己理想、
この3つの価値観の組み合わせが性格をつくっているんだね
性格がつくられる過程
性格は、幼少期からのまわりとのかかわりの中でつくられていきます。
幼いころは親の保護がなくては生きていけません。
親からの注目を集め、愛情を受けることが子どもにとって重要事項です。
親の注目を手に入れるために試行錯誤する中で得た経験が
価値観=性格をつくっていきます
たとえば、
病気になったら優しくしてもらえた
という経験から
弱い存在でいれば注目される
という価値観を選択する子どももいるでしょう。
同じ経験からでも、
- 人は自分に従うべきだ
- お母さんを心配させないように強くなければいけない
- 病気の人には優しくするべきだ
など選ぶ価値観は多数あります。
Aという経験があったからBという性格になった、という単純なものではなく、
どんな戦略が有効かという試行錯誤の中で自分で選んできたものです。
自分で選んだものだからこそ、選びなおし、つくり変えることができるのです。

この価値観=性格は、
乳幼児期につくられ始め、10歳頃までに完成されるそうです
性格を変える方法(3つのワーク)
1.自分の固定観念を見つけて言語化する
自分の性格の変えたい部分を深掘りしていきます。

たとえば、
終わったことを何度も思い出してしまうのが嫌だ
という場合を深掘りしてみます。
なぜ過ぎたことを思い出してしまうんだろう?
→自分の行動が正しかったのか気になる
なぜ自分の行動が気になるの?
→正しい行動をしたいから
なぜ正しい行動をしたいの?
→正しい行動をしないとまわりから認められないから
なぜ認められないの?
→そのままの自分では価値がないから
…
このように深掘りしていくと、
自分がとらわれていることが見えてきます。

終わったことを何度も思い出してしまうことに、モヤモヤしていたんです。
そこを深掘りしていたら、
こんな3つの価値観を持っていることに気付きました。
- 私は価値のない人間だ
- 人々は価値のないものはいらない
- 私は価値があるようにいるべきだ
私って、

自分には価値がなくて、
価値を高めたり、価値があるように見せないと
まわりからいらないと思われちゃう…
そしてなんて「価値のあるなし」にとらわれているんだろう
と思ったのでした。
もう少し深掘りすると、
自分を「価値がない人間だ」という価値観を選んだもとの経験なども考えることができます。
この「3つの価値観」は一人につきただ一つというわけじゃなく、
いろいろな角度からの「3つの価値観」を持っています。
なので、自分のここを変えたい、というところから考えるのが
自分を変える早道です。
この例でいえば価値という基準自体を否定しているわけではなくて、
別の視点では価値を高めることを求めることもあります。

2.世界認識を変える
自分が持っている価値観(固定観念)に気付いたら、
それを書き換えてみます。
上の例では、
自分の価値を高めたり良く見せることにとらわれていることに気付きました。
そこでこんなふうに変えてみます。
- 私はそのままで愛されている
- 人々は(価値ではなく)関係を大事にしている
- 私は私の資質をまわりに提供するべきだ
「価値」にとらわれていた固定観念から離れ、
まわりの人とつながり、貢献していくことにフォーカスした価値観を設定しています。


変えたいところがいくつかあるときは、
それぞれの奥にある「3つの価値観」を言語化して、
それぞれ新しい価値観に書き換えてみよう
3.繰り返し確認し行動する
新しい価値観を設定しても、
長年使ってきた性格(価値観)をすぐに変えるのは難しい場合もあります。
ですが、新しい価値観を言語化できているので、
必ず変えていくことができます。
もとの価値観に戻っていることに気付いたら、
頻繁に新しい価値観を確認しましょう。
そして、その価値観に沿った行動を意識的にするようにします。
行動を繰り返すことで、新しい価値観=性格が定着していきます。
ちなみに
「何歳くらいになったら性格を変えるのに手遅れですか?」
という質問にアドラーは
「死ぬ1~2日前かな」
と答えたそうですよ。

まとめ
いかがだったでしょうか。
性格は幼少期からの戦略で自分で選んできたものなので、
選びなおし、つくり変えることができます。
使い慣れた性格をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、
「現在持っている価値観」と「新しく選びたい価値観」を
言語化することで意識して行動し、変えていくことができます。

固定観念に気付き世界認識を書き変えるワークで、自分を変えていこう!
