わたしはあります!
自己嫌悪や罪悪感を感じたり、
自分で「そんな感情ない!」と見ないフリをすることもあるのでは?
じつは他人の不幸に安心や喜びを感じることは
人間が当たり前に持っている心理なのだとか。
この記事では
- 他人の不幸に安心や喜びを感じる心理
- 自己嫌悪を感じてしまうときの対処法
Contents
他人の不幸は蜜の味はシャーデンフロイデという
他人が失敗や不幸に見舞われたときに喜びやうれしさを感じる心理を
Schadenfreude(シャーデンフロイデ)といいます。
ドイツ語で、Schaden(損害、不幸)+freude(喜び)の合成語で、
英語にもそのまま導入されています。
『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』(中野信子/著)では
人間がシャーデンフロイデを持っている理由を以下のように説明しています。(ざっくり)
- 不当に得している人を許すと共同体を維持できない
- そのため他人を引きずり下ろすことに快感を覚えるよう脳に仕組まれている。
つまり、社会を守るために脳が他人の不幸に気持ちよさを感じるようになっているってことですね。
自分の価値を高めたい心理と置いていかれる不安
人は自分の価値を高めたいという気持ちを持っています。
アドラー心理学では「優越性の追求」といい、人間の普遍的な欲求であると考えました。
この自分の価値を高めたい気持ちが、他人と比べることによってしまうと、
つまり他人が失敗することがうれしい、という感情につながります。
また、まわりがみんな成功している中で自分だけが失敗すると、
まわりよりも劣っていると感じ、置いていかれる不安を感じます。
ともに目標に向かっているはずのパートナーに対してさえ、
シャーデンフロイデを感じることもあります。
これは、
- 自分が見放される不安
- 対等な関係でいられなくなる不安
シャーデンフロイデに自己嫌悪を感じるときの対処法3つ
シャーデンフロイデは誰にでもあるものですが、
自分で嫌な気持ちになってしまうこともありますよね。
感情を認めて受け流す
感情は流動的なもので、自分にとって嫌な感情も起こるもの。
感情にとらわれ過ぎず、認めたらすぐに受け流していけばよいのです。
自己肯定感を高める
シャーデンフロイデは自己肯定感が低いと起こりやすくなります。
自己肯定感は、成功も失敗も関係なく「自分の存在」に価値を感じられることです。
自己肯定感が低いとき「できる自分じゃないと認められない」と感じ、
失敗をおそれる気持ちが強くなります。
結果として、他人の失敗に安心したり喜ぶ気持ちが出やすくなります。
自己肯定感を高めるには、まわりに貢献する気持ちを持つと良いですよ。
下の記事も参考にしてみてください。
フロイデンフロイデと唱える
Freuden(喜び)+frede(喜び)
これは他人の幸運をともに喜ぶ気持ちのことで、社会学者がつくった造語なのだとか。
シャーデンフロイデはあるものだけど、
人は仲間をつくり、ともに喜び合うことでより幸せになれます。
シャーデンフロイデを感じたら
「フロイデンフロイデ!」と唱えてみましょう。
まわりの幸せに向かう気持ちに切り替えやすくなりますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この心理はシャーデンフロイデといい、
もともとは共同体を守るために脳に組み込まれている仕組みだと考えられます。
また、自分の価値を高めたい心理から、相対的に他人が下がることに喜びや安心感を感じるます。
- サラッと認めて受け流す
- 自己肯定感を高める
- 「フロイデンフロイデ!」と唱える
感情の正体を知ってとらわれないようにしよう!