墨汁は、出してそのままで、なめらかな濃い線が描けます。
半紙に滲んでできる線も、いつもと違っておもしろい。
太めの筆に、たっぷり墨汁を付けて描いてみよう!
墨汁の特徴は?
墨汁にはニカワが含まれていて、乾くと水に滲みにくくなります。
今回は、とくに耐水性に定評のある、開明の『墨の華』を使いました。
乾いたあとで、水彩絵の具で彩色することができます。
墨汁と筆で描くと、筆の勢いを感じてのびのび書くことができます。
半紙をつなげて大きな和紙に描く
半紙をのりでつなげて、大きな紙にしました。
大きめの筆で、のびのび描いてみよう♪
下に写ってしまうので、
半紙の下には新聞紙やダンボールなどを敷きましょう。
カニを描き始めた娘。
(裸なのは暑かったからですが、服が汚れずよかったかも^ ^)
小学1年で、文字を書くのが楽しいお年頃。
なかなかカッコいい「書」な感じではないですか!?
私も描いてみました。(手前)
子どもの線は、いい味があるな~!羨ましい…。
墨汁で描いたあとは、下敷きの新聞紙やダンボールにくっついているので、
一度軽く剥がしてから乾かすと良さそうです
彩色は墨汁が乾いてから
とくに水彩絵の具の場合は、墨汁がよく乾いてから始めましょう。
(『墨の華』はわりと乾きが早いです)
オイルパステルで彩色
オイルパステルで彩色してみました。
墨の黒色に力があるので、
クレヨンの場合は発色の良いものが良さそうです。
墨の上に塗ると、墨の色は隠れます。
オイルパステルと不透明水彩で彩色
オイルパステルで塗った上から、
不透明水彩で彩色してみました。
絵の具は薄めに溶いています。
オイルパステルが絵の具を弾く効果が少し出ているかな?
オイルパステルも不透明水彩も、墨を隠してしまうので、
- 墨の線にかぶらないように塗る
- 不透明水彩は薄めに溶く
のが良さそうです。
透明水彩で彩色
透明水彩は墨の色を隠さないので、
より自由に彩色できます。
滲みやすい半紙の上で、
色の広がりや、塗り重ね(混色)の楽しさを感じられました!
墨汁の上からの彩色におすすめです♪
墨汁は、手や服に付くと落ちにくいです!
それは、墨の成分である「すす」の粒子が細かいためと、
時間が経つと「ニカワ」が固まるため。
汚れても構わない服でやりましょう!
服に付いてしまったら、なるべく早く、
ご飯粒と洗剤を混ぜたものをこすり付けて落とすのが良いようです。