子どもの行動や性質にイライラしてしまうことはありませんか?
わが家の娘は小さいころからかなりの人見知り。
7歳の現在も、初めての場所や一人で行動することが苦手です。
今日もファミレスで並んでごはんを食べていると、しだいに近寄ってきて…
また、発達障害など発達に凸凹のある子どもを支援するときに
行動を注意したりすることが多くなると、
抑えることが正しいのか?という疑問がありました。
アドラー心理学を学んでいるうちに、ピンとくることがありました。
子どもの持って生まれた性質を変えることが教育じゃない。
子育てや教育、支援の基本は、
性質をそのまま認めながら、どうやって使えばいいかを一緒に考えていくことだ、と。
この記事では
- 子どもの性質を認める言い換え力
- 課題に立ち向かえるように性質の使い方を考えること(=教育の目的)
言い換え力でポジティブに認める
「使用の心理学」といわれるアドラー心理学では
子どもの性質をポジティブに言い換えて認めます。
生まれ持った性質をどのように認知するか、意味付けるかで
本人の受け止め方も変わってきます。
たとえば
「あなたは引っ込み思案だね」と言われて育つのと
「あなたは丁寧だね」と言われて育つのでは、
本人の自己認知と行動に違いが出てくるでしょう。
「飽きっぽい」は「好奇心旺盛」に、
「集中力がない」は「散漫力がある」「多動力がある」
というように前向きな意味付けをします。
どんな力だろうって前向きに思えるね!
落ち着きがない→活動的
感覚過敏→感じやすい、際立っている
怒りんぼ→情熱的、正義感が強い
泣き虫→感受性豊か
怖がり→慎重
神経質→清潔好き、気が回る
見え方が違う→違うものを見る力がある…etc.
性質を活かせるように「使い方」を変える
もともとの性質をポジティブに認めたうえで、
困難に直面した時にその性質をどう使えばうまくいくのかを考えます。
- 本人が直面する「困ったこと」にどう対処していけばいいか
- 人生の課題から逃げてしまうときにどう勇気づけるか
アドラー心理学での”人生の課題”は
「仕事の課題」「交友の課題」「愛の課題」の3つをいいます
子どもはまわりの人との関わりを通して、自分の性格をつくっていきます。
この「性格」は持って生まれた性質とは違い、
経験から学習して自分でつくっていくものです。
この時に誤った自己認識や感情の使い方を学んでしまうと、
大人になってもそれを使い続けることになります。
たとえば、
- いつも怒られている自分は人の役に立つことはできないと思い込む
- 怒ったり泣いたりすることで他者をコントロールしようとする
など…。
課題に立ち向かう勇気がくじかれてしまうね
持っている性質は、プラスの面を見れば必ず活かすことができます。
子どもが自分の性質をプラスに捉え、
人生の課題に立ち向かえるようなかかわりをすることが必要です。
もともとの性質を変えるのではなく、
- 性質の使い方を変える
- 性質を活かせるように環境を変える
ことで、課題に立ち向かえるように勇気づけをしていくことができます。
「やってあげる」のではなく、
本人が自分の性質を自分でうまく使っていけるようにすることが
子育てや教育、支援の目的と言えると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
大人からみて困った性質であっても、ポジティブに言い換えることができます。
子ども自身が自分の性質を前向きにとらえられるように意味付けをしましょう。
そのうえで、人生の課題に対し、
性質をどう使って活かしていくかを考えていきましょう。
やりたいことやるべきことにどう向かっていくか、見守ってるよ!