和室DIY 壁に無垢の羽目板を張る

 

2階和室のDIYシリーズです。

今回は、壁に無垢の羽目板を張る工程の紹介です。

 

長押(なげし)から下の壁を、見えている柱を覆うように羽目板を張っていく計画です。

 

 

この部屋の壁は、もともとは繊維壁でした。

繊維壁をはがすところから始めたのですが、はがす必要はなかったかも(^^;

 

下準備の項が長くなってしまいました^^;

下準備の必要がない方は、羽目板の張り方からご覧ください。

 

壁に羽目板を張る下準備

下地の柱を入れる

 

羽目板をビス止めする時に、間隔が広すぎると強度が心配です。

そこで、

 

  1. 大きな柱の間に間柱を入れる
  2. 間柱を入れた全面に合板をビス止めする
  3. 羽目板をビス止めしていく

 

という工程をとることにしました。

全面に合板を張ってしまえば、どこでも羽目板のビスを効かせることができます^ ^

 

間柱の位置

一間分ある大きな壁には、壁の奥に間柱が入っているようでした。

 

なのでこの壁は、両端と、奥に間柱がある位置に、新たに間柱を入れます。

 

 

両端以外の柱は、5円玉にタコ糸を結んで下げて垂直を出しました^^↓

 

壁の中の柱に固定されるようにビス止めしていきます。

 

間柱の板は、ホームセンターで調達。

今回使ったのは45×14ミリの建材用のもので、「胴縁」として販売されていたかな。

 

両端の間柱は、65ミリのスリムビスで、大きな柱に無理やり止めます(^^;

 

コンセントを避けて間柱を設置します↓

 

大きな壁以外は、壁の中に柱がなさそう…。

上下のビスが効く場所にビス止めし、間は浮いてしまうのでカットしました。

高さを調整する

間柱の上に12ミリ厚の合板を張るのですが、

大きな柱と高さを揃えるため、薄いベニヤで調整していきます。

 

間柱+見本の合板+薄いベニヤで高さを合わせます↓

 

②間柱に調整用の薄いベニヤをボンドで貼り付けます↓

薄いベニヤで調整した場所に印をつけておいて、(ここでは緑の養生テープ↑)

合板をビス止めする時に薄いベニヤをいっしょに止めるようにします。

 

下地の合板を張る

間柱の調整ができたら、間柱に合板をビス止めしていきます。

 

壁の中央の間柱の位置は、また5円玉を下げて確認…↓

 

下の写真のように、間柱の位置に印(養生テープ)を付けておくと分かりやすいです。

 

コンセントの部分は、合板を切り取っておきます↓

 

こんな感じにはまります。

 

合板が張れました!

これで羽目板を張る下準備完了です^ ^

 

羽目板の張り方

羽目板について

 

今回使う羽目板は、本実目透かし加工(ほんざねめすかしかこう)がされている

10ミリ厚さのものです。

エンドマッチ加工はされていません。

 

本実目透かし加工の羽目板

 

6畳間の長押から下の部分を張る量で、だいたいこれくらい↓

 

大きい壁では一列に2枚か3枚の羽目板を使いました。

 

今回の羽目板は、両端に割れがあったり

カットが直角じゃないものもあったので、

端を切り落としてから施工しました。

 

丸のこガイドを使うと簡単に直角に切れます^ ^

(↓画像に写ってなくてスミマセン…)

 

一列目の羽目板を張る

 

床から、雌実(めざね)を上にして張っていきます。

一番下の羽目板は、床に接する雄実の出っ張りが邪魔なので、縦に切り落とします。

 

この時は手鋸で切ったので大変だった…^^;

丸のこで切ればラクです。

巾木(はばき)を付ける場合は、床との間に多少隙間ができても大丈夫。

※この部屋は巾木を付けないことにしました。

 

 

一列目のみボンドとビスを併用することにしました。

二列目以降はビスのみです。

 

裏にウレタンボンドを塗って、貼り付けます。

(ボンドは、フローリング張りで余った「床職人」。

 

 

ビスは、カインズホームで購入したミニビス(太さ2ミリ×長さ16ミリ)。

なるべく細いビスが良いと思います。

 

サネが割れやすいので、細いドリルで下穴を開けてからビス打ちします。

また、ビットの軸が太いと木材に当たってしまうので、細い軸のビットを用意しました。

 

 

下穴を開けて…↓

 

ミニビスを打ちます↓

 

ビスは軽くめり込むくらいに打ちます。

打ち込み過ぎると、サネが割れてしまうので加減して^^;

ビスの間隔は、手のひらをいっぱいに広げたくらい(20センチくらい)で打ちました。

 

 

上側はビスで止まってますが、下側は浮いているので、

「カクシ釘」でボンドが乾くまで圧着します。

 

 

一列目を張り終えました!

 

二列目以降を張る

 

二列目以降は、ビス止めのみで張っていきます。

(もちろんボンドと併用でも良いですが、

私はやり直しがしやすいようにビスのみにしてみました^ ^)

 

無垢材の木目をバランスを見ながら張っていきます。

 

 

端は現物合わせで印を付けて、切ります。

 

 

コンセント周りです↓

 

大きさを合わせてカットして…

 

はめ込みます↓

 

3分の2くらいまで張ったら、両端の高さを測ってみます。

大抵の場合、左右で差が出るようです。

 

残りの羽目板を、左右の高さを調整しながら張っていきます。

 

 

残り最後の一列になりました!

 

最後の一列を張る

 

残りの高さを測ります。

ピッタリより1〜2ミリ短くすると、はめやすいです。

 

 

丸のこで縦切りして、はめ込みます。

 

最後の一列は、下側がサネではめ込まれているだけなので、

上側を目立たないビスか釘で止めるか、ボンド止めします。

 

…が、今回は、はめてみてたいして浮いた感じがなかったので、

下側をはめ込んだだけの状態で完成にしました^ ^

 

 

一列目のカクシ釘を金槌で折り取ります。

横から軽くコンと叩くと、頭のプラスチック部分がポロリと取れます。

 

壁の羽目板張り完了!

 

すべての羽目板が張れました!

 

 

↓下の画像の壁のように、両側とも角に接していない場合、

どちらか片側に仮の板をビス止めして、片側をピッタリ合わせて張ると、

わりときれいに張れると思います。

 

(下の写真は、左側に仮の板を付けている状態です)

羽目板にワトコオイルを塗装

 

壁の羽目板には、ミディアムウォルナットのワトコオイルを塗装しました。

 

床の無垢フローリングは二度塗り&サンダーで仕上げましたが、

壁は一度塗り済ませました。

(壁はそれほど手触りを気にしないことと、色味が一度塗りで十分だったので)

 

 

 

こんな感じに完成~!!

 

 

羽目板張りは、下準備が大変でしたが、張り出すとどんどん進みます^ ^

DIYの参考になればうれしいです*